受託開発者だった僕が WordPress の有料テーマ開発者になって学んだこと

概要

モンキーレンチのキタジマタカシさん!

16:00から渓谷ステージで行われたセッションは、モンキーレンチ キタジマタカシ様による
「受託開発者だった僕が WordPress の有料テーマ開発者になって学んだこと」でした。

キタジマさんといえば、あの有名な確認画面付きメールフォームプラグイン「MW WP Form」の開発者であり、あの有名な WordPress の有料テーマ「Snow Monkey」を開発された方です。

実は、今年のクリエイティブハント公式サイトは「Snow Monkey」で作られています(^^)

これまでの働き方

写真:キタジマさんセッション、会場の様子

もともと会社員として働いていたキタジマさん。お仕事で必要になり、いくつかの WordPress プラグインを開発されたそうです。(そのうちの1つが「MW WP Form」)

そんな中で、WordPress コミュニティと出会い、いろいろな方とお話していくうちに「フリーランス」になることを選択されました。

フリーランスになって、自分のやりたいことだけをやる仕事の仕方を貫いていらっしゃいます。
やりたくないことをやらない!というスタンス、とても素敵ですm(_ _)m

受託業務をやめた

「Snow Monkey」テーマを開発・販売しはじめると、納品したら終わる受託開発とは違い、納品してからがスタート(開発・サポートなど)のテーマ販売…単純に業務が2倍になってしまったため、受託業務の方をやめられたそうです。

考えたこと、やったこと

買ってもらうためにまずはプロモーションです。お金をかけずに認知度を高めるために、イベントにブース出展したり、SNS拡散用にお面を用意したり、Meetup でユーザーさんとワイワイしたり、アドベントカレンダーを盛り上げたり…「流行ってる感の演出」を行ったそうです。

こちらはプレゼント抽選会に提供くださったSnow Monkeyのピアス

年額サブスクリプション

最初は売り切りモデルだった「Snow Monkey」ですが、サブスクリプションモデル(月額 / 年額)に変更されました。しかし、月額サブスクリプションでは1ヶ月で解約してしまう方が多かったそうです。解約してもサポート(コミュニティ)などのサービスを受けられなくなるだけでテーマの利用はできるため、テーマのみを購入するユーザーさんが多かったみたいです。

でも、Snow Monkey の価値はテーマそのものだけではなく「コミュニティ」!
最低1年は参加してもらって、その価値を分かってもらう方が良いのでは?というアドバイスのもと、月額サブスクリプションをやめたのでした。

今は年額サブスクリプションで、解約する方も少なく、コミュニティ(Slack やサポートフォーラムなど)でユーザーさんと顔の見えるサポートをされています。
メールなどでの閉鎖的な場所でのサポートではなく、オープンな場所でユーザーさんとコミュニケーションをとることで、みなさんの目が抑止効果になり、優しい場所に。。

これはものすごく納得。わたしも、全然知らない立場だったら「なんだ、月額分だけでその後はタダで使えるじゃん」と思ってしまうかもしれません。
1年間サポートを受けた後なら、「このサポートが無くなるのは困る」と考えて継続するだろうなぁ。

期待感の設計

「人は期待感でモノを買う」
頻繁&迅速なアップデートで期待感を設計し、WordPress のアップデートにもいち早く対応されています。そのため、口コミなどでも話題に!

これだけアップデートが頻繁なので、キタジマさんの身体が心配です。

ユーザーさんに心配されてしまうほどw

まとめ

自分のやりたいことだけをやるって、なかなか出来ないことだと思います。それでなおかつ生きていかなきゃいけないので…。やはり、「できること」を増やして、選択肢を増やすことって重要なんだなぁと改めて思いました。
あとは、ただ作る、ただ売る、だけではだめ。自分がどう考えて作ったのか、どうして売りたいのかという思想を共感してもらうことが大事!

「モノを売る」ことについて学ばせていただきました。
キタジマさん、ありがとうございました!

スライド資料

レポーター:ちゃんなる

写真:キタジマさんとちゃんなる
キタジマさんとちゃんなる

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