【学生必見】山口から渋谷へ 地方勢でも負けない就活&Webエンジニアのキャリア

概要

はじめに

峡谷ステージの3コマ目は、 キュアセブンこと株式会社ウィルゲートの小笠原奈々さんに『【学生必見】山口から渋谷へ 地方勢でも負けない就活&Webエンジニアのキャリア』という題目で登壇していただきました。このセッションでは、小笠原さん自身の経験をもとにWebベンチャー、就活、今後のキャリアについてお話ししてくださいました。

セッション開始時の一場面

ベンチャーってどんな感じ?

Webベンチャーに働きだして約半年の小笠原さんから見たベンチャー企業の特徴について教えてくださいました。

ベンチャーは「めまぐるしく変わる」

この一言でベンチャーを語ることができます。
使用している技術も常に最新のものにブラッシュアップされるし、事業の立ち上げやチーム編成、自分の仕事内容などめまぐるしく変わっていきます。とてもスピードが速いということです。このスピード感こそが大企業との大きな差になる部分なのです。

ベンチャーは「即戦力」

小笠原さんが4月に入社してから研修はたったの1か月!
その後は、すぐに社員と一緒に実際のプロダクトの開発に携わり、実践能力を身につけることができます。
このようにベンチャーでは、一人ひとりが即戦力として求められているのです。
即戦力としてさらに技術を磨いていけばできる仕事の幅も広がっていきます。
例えば、小笠原さんの働く会社では新卒5年目の方が会社の技術に関する総括を行う技術顧問になっている例もあるようです。

やりたいことにどんどんチャレンジできる。

ベンチャー企業では自分がやりたいと手を上げれば多くのことに挑戦させてもらえます。
例えば小笠原さんは、アプリケーションエンジニアとしての一面だけでなく、エンジニア採用担当という一面も持っています。
アプリケーションエンジニアとしては、要件定義などを通して「サービスから事業を変える」という理念を持って仕事をしています。
エンジニア採用担当としては、今の「エンジニア採用」そのものを見直すという気概で働いています。
これらの考えは、自分だけでなく会社を成長させていこうという気概が感じられ、仕事をしていく上でとても大切な考えだと感じました。

セッション中の小笠原さん

山口から渋谷のWebベンチャーへの就活

自分が地方に住んでいるからといって悲観してはいけません。
地方に住んで東京に就活しようとするときの6つのポイントを紹介します。

① 早い段階から業界を決定

1年生の頃にはてなに就職した先輩出会い実際に話を聞く中でWeb業界っていいなと思うようになり始めました。
早い段階から志望業界を決めることで、学生時代の大きな目標にもなります。

② 分からないことも分かることもどんどんアウトプット

都会に住んでいる人のように気軽に技術系のインターンやバイトができるわけではありません。
都会と違って「○○で働いていた」などの実績が作りにくい面もあります。
そこで、キュアセブン技術ブログをはじめました。
ここでのポイントは、分からないことでも発信するということです。
ブログを書いて発信するというプロセスの中で、自分の「分からないこと」を整理することができます。
就職活動という観点からは、人事にブログを見ていただくとき今のレベル感の判断材料になります。
これは会社に入ったときのミスマッチを防ぐことにもつながります。
また、 「技術探求心がある」と評価されたり、この業界で頑張っていけそうと思わせることができます。

③ 実際に社会人に聞くのが正解 エンジニアのことを良く知っているのはエンジニアだ!!!

実際にイベントや勉強会にも積極的に参加しました。
そこで、実際に仕事をしているエンジニアさんと積極的にコミュニケーションをとりました。
実際に仕事をされているエンジニアの方にお話しを聞くことは仕事を理解することにつながります。

④ じぶんから取りに行け! 待っていても情報は集まらない 動きまくれ!

インターネットから受動的に情報を得るだけでは、自分に有益な情報を得ることはできません。
勉強会に参加するなどして、自分から動くことで「生」の情報を手に入れることは非常に大切です。
それによって、自分の技術力だけでなく人脈も作ることができます。
山口県にも少ないですが、勉強会などのコミュニティも存在しています。
インターネットから受動的に情報を得るだけでは人脈を得ることはできません。 

⑤ 作ってこそエンジニア 簡単なところから手を動かそう

プロダクトを作ってこそエンジニアです。
ポートフォリオサイトを作るなど小さなものでも作ってどんどん作ってアウトプットしましょう。

⑥ サマーインターン行こう もうこんなチャンスは訪れないぞ

サマーインターンに行けるのは学生の特権です。
インターンでは、ほどよい距離感で会社を見ることができ、実際に「働く」という感覚を得ることができます。
そこで「働く」ことを体験し、その会社でのミスマッチを防ぐことにもつながります。

小笠原さんの就活

小笠原さんは、就活する際に次のことを軸にして活動しました。
・ 風通しのよさ・規模感
・ 東京のオフィス
・ 分からないことを教えてくれそうなところ
・ 会社が私のことを気に入ってくれそうか
・ 人として成長できるか
 
これらの軸を大切にしながら就職活動を行いました。
自分の軸ややりたいことを持っていればスムーズに就活を進めることができます。
最終的には、逆求人(学生がブースを持ち、興味を持ってくれた企業に自分を売り込む。合同企業説明会の逆みたいな感じ)で株式会社ウィルゲートと出会うことができました。

セッション中の小笠原さん

エンジニアは常に就活生!

IT業界、それは転職が当たり前な世界です。
つまり、エンジニアは常に就活を意識して行動していかなければならないのです!
そんな中で大切なことが3つあります。

must 市場を見極める

自分がどんなところで戦っていくのか、どんな市場価値があるのか、それを知らなければなりません。
コミュニティに参加することが市場を見極める一つの手段になります。

このようにコミュニティに参加することの意義はとても大きいと思います。
東京には、色々なコミュニティが存在していて、小笠原さん自身も色々なコミュニティに参加しています。
中でもレポーターが興味を持ったのは、無限LT。その場でLT資料作ったら無限にLTできんじゃねという考えから始まった会だそうです。無限LTおもしろそうだなと思っていたら、

と言われてしまったので、いつかやってみたいなと思いました。

can スキルセットを構築

市場価値を考えて、自分のスキルを磨き、構築していくことも大切です。
その中で、特定の領域で尖っていくのか、それとも色々な知識を広く身に着けて「スキルの掛け算」をしていくのか。
それは人それぞれだとは思いますが、自分の強みを作っていくことが大切です。

will やりたいこと

自分がやりたいと思えることをする、それも大事な要素です。
ウィルゲートは、「 一人ひとりの『will』を実現する 」という理念があります。
自分がやりたいと思うことで働きがいも多くなると思います。

これらのmust、can、willを上手く掛け合わせていけば、自分がこれからどうしていきたいのかという方向性が見えてくると思います。
「就活生」として生きていくうえで必要なことなのかなと思います。

終わりに

セッションでは、Webベンチャーや就活についてお話していただきました。
小笠原さんの仕事に対する考え方は素晴らしく、学生だけでなく様々な方に参考になるセッションだったと思います。
レポーター自身も就活を終えて、自分なりの軸を決めることなど共感できることが多くありました。またもっと早くこの話を聞いていれば少し違った就活もできたのかなとも感じました。
小笠原さん、素敵なセッションをありがとうございました!

レポーター

澤 佳祐(@swamptk)
徳山高専情報電子工学科5年。学生最後の年を楽しんでいます。
当日スタッフとして受付とかWi-Fi設営の手伝いしてた人です。

この記事を書いた人

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