13:45~14:35 森林ステージにて行われた、株式会社モリサワ 仁田野 良介さまのセッションレポートです。
日本語フォントは日本語らしいものと、だれでもわかりやすいものへ。
モリサワの歴史と日本語フォントの移り変わりのお話、満席でした。
モリサワとフォント
和文写植機の発明から90年、テレビのテロップも作っていたモリサワ。
今年はモリサワとアドビシステムズの日本語PSフォント共同開発および販売契約の提携30周年記念の年でもあります。
DTPフォントはゲーム、放送、サイネージ、組込み、Webフォントにも使われています。
黎明期に比べると現在フォントは比較的容易に手に入りやすくなりました。
アドビシステムズの「Adobe cc」はOpentypeフォントをフルサポートするアプリです。
実際にショーケースも
文字詰めに関してのお話や日本語フォントのリガチャ(合字)について実演がありました。
リガチャ、すげぇ… #ゴーハント pic.twitter.com/fyVjCh8qbn
— あーりん∠( ˙-˙ )/ (@a_rin_ww) 2017年10月14日
そのほか、日頃使う上で便利な機能をご紹介。
- Adobe ccの星マークはよく使うフォントのお気に入りに出来る、フィルタをかけることができる。
- フォントリスト上をマウスオーバーして移動させると書式の変化をプレビューできたりする
など使い方を教えていただきました。
ユニバーサルデザインについて
最近のデザインとビジネスのトレンドキーワードとして「UD(ユニバーサルデザイン)」についてもお話されました。
2020年オリンピック・パラリンピックや、2019年ラグビーワールドカップなどが控えており、
それに伴い
- 多言語対応
- 障害者差別解消
- おもてなしICT
- 情報難民ゼロプロジェクト
などの施策が立ち上がっています。
モリサワでもわかりやすくしたいとの流れからUD書体へ。
リリース情報
モリサワでは「BIZ UDフォント」を提供するサービス「MORISAWA BIZ+」を近日公開とのこと。
オールドスタイルのために「A1ゴシック」や「みちくさ」といった新書体もリリース。
日本語フォントは風情のある古きよき日本語と、わかりやすい視認性の優れた日本語へ。
そのどちらもが求められているのだと考えると楽しいですし、未来は明るいなぁと思いました。
歴史的観点と細部から大局まで、話はまだまだ尽きないという感じのセッションでした。
仁田野さま、ありがとうございました。
レポーター:しなやん
クリエイティブハント無事終了しました。山口県を元気にする活動の一つになったと思ってます。皆さま、ありがとうございました(^^)
— しなやん@Yamaguchi (@shinayan) 2017年10月14日