今だからこそ知りたい!オープンソース時代に生きるクリエイターとコミュニティとビジネス

森林ステージ 14:5015:40のレポートです。

WordBench山口ではいつもお世話になっています、頼れるサーバルちゃん(分かる人には分かる)こと株式会社ステラリンクの石川博之さんのセッション!
WordPressの大きなイベント、WordCamp Tokyo 2017ではセッションスピーカーを務められ、山口県をPRして来てくださいました~。

セッション概要

クリエイティブの現場はWordPressをはじめとする多くのオープンソースソフトウェアにより支えられている側面があります。
そのオープンソースはクリエイターのコミュニティとビジネスにより支えられています。

今更聞けないオープンソースの定義から、コミュニティへの関わり方やコミュニティの今、そしてオープンソースで仕事をするイロハをお話しします。

ソフトウェアの形態

商用(市販)ソフトウェアにはいろいろな形態があります。
フリーソフトウェア、フリーウェア、シェアウェア、メールウェア、アドウェア、ドネーションウェア、オープンソースソフトウェア…違い、知ってますか?

わたしは全然わかりませんでした~!
フリーソフトウェアとフリーウェアの違いなんて…“ソフト”があるかないか、違いじゃん。

実は、フリーソフトウェアの「フリー」は「自由(再配布・ソース改変OK)」という意味で、フリーウェアの「フリー」は「無償」という意味なんだそうです…ややこしい!

でも、違いを覚えておくといいかもしれませんね。

そしてオープンソースソフトウェア。ソースコードが公開(オープン)されていて、改良・再配布可能で商用無料という夢のようなソフトウェア。
ただし再配布する際には、追加ライセンスを必要としてはいけません!なので、自由は自由でもフリーソフトウェアから「自由」を引いたようなものだそうです。「自由」の中にもルールがあるのですね。

ライセンスの種類

ソフトウェアのライセンスにもいろいろな種類があります!

改良OKだけど、それを再配布する時は元々のライセンスを継承してね!というのがGPL。
そのGPLライセンスをライブラリ用に改修したものがLGPLライセンスです。

そして、再配布・改変後のソフトもフリーにする必要があるコピーレフトが必須なのがGPL・LGPLライセンスです。コピーレフトの必要がないライセンスもあります。

著作権の問題

では、改変したり再配布されたソフトウェアは、元々の著作権を放棄されるのでしょうか?

放棄されないんですってー!
ソフトウェア開発者の方は気をつけてくださいね。

オープンソースソフトウェア

このように、オープンソースソフトウェアはソースコードを公開して、改良してもらうことで、より良い改良が集まり、どんどんソフトが良くなります。

作られ、使われ、広められる

作るのも使うのも広めるのも、「貢献(コントリビュート)」です。

ソースを改良したり、翻訳のお手伝いをしたり、使用方法のドキュメントを整備したり、機能追加をしたり。
1文字でも1行でも、貢献は貢献!ハードルは高くないのでぜひ、みなさんも「貢献」をしましょう!

もちろん、コミュニティや勉強会の運営や参加することも貢献の1つです。
勉強会が開催されるようなソフトは、その分ユーザー(利用者)が多くて良いソフトだということになります。

石川さんも実際にWordBench山口で登壇され、WordCamp Tokyo 2017で登壇され、CoderDojoを開催!

作ることでも使うことでも広めることでも貢献。マジリスペクト。

ビジネスへつなげる

無償で作るだけ、使うだけ、広めるだけで生きていけるの…?

ソフトウェアの導入や作業を代行したり、制作を代行したり、制作したソフトを有償で販売したり、利用サポートやインフラの提供、もっと上に行くと書籍の執筆などもできます。
そんな感じで食べていけます。可能性は無限大!

まとめ

WordCampでも「コントリービューターデイ」がありますが、なんか難しそう!と思っていました。でも、1文字でも1行でも貢献は貢献だよ!という石川さんの言葉を聞いて、怖くないんだ!と思いました。

そしてコミュニティや勉強会を運営したり、参加したりすることも「貢献」であること。わたしはとっくに、コントリビューターだったんですね♪

これからも、たくさんの人がオープンソースソフトウェアに「貢献」できるよう、頑張りたいです!ありがとうございました!!

セッション資料

レポーター:ちゃんなる

この記事を書いた人

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